・精神の抑制と冷え性・低体温 

食事療法というと、あれは駄目、これも駄目と、駄目駄目になりがちです。駄目駄目だらけで精神的に病気になってしまっている人を多数見かけますが、これはいかがなものでしょうか? 
精神的な抑圧は、血流を停滞させます。血流が滞ると、やはり身体は冷えますね。老化しますね。良くないですね。

冷え性・低体温改善のための食事

 
野菜の摂り方は?
 野菜を摂るとなると、一番手軽なのが野菜サラダ。野菜サラダを食べていると、なんとなく野菜を摂っているような気がします。
でもそれでは実際に野菜を摂っていることにならずに、病気になってしまう。日本人に生野菜を食べる習慣はありません。日本ではもともと生野菜を食べるという習慣がありませんでした。最近になって、食生活の欧米化が進んで、また野菜不足が叫ばれるようになって、手軽におぎなえるサラダが流行したのです。しかしながら、それでも日本人の野菜不足は一向に変わりません。野菜を食べている気になっているだけで、実は野菜を食べていない。コンビニでも、ファミレスでも、昔に比べたら皆さん必ずサラダを注文しているような気がしますが、それでも一向に病気は減らないし、野菜不足も解消しません。何故ですか?

「野菜を食べている気になっているものの、実は野菜を有効に摂取していなかった」ということではないでしょうか?

野菜は食べればそのまま栄養が吸収できるか?


答えは「×」。

残念ながら野菜は生のままではほとんど栄養を消化吸収できません。補えるのはせいぜい食物繊維のみです。

野菜と食物繊維
 野菜つまり植物を構成する細胞は細胞壁といって、硬い殻で覆われています。セルロースやペクチン、マンナン、グルコマンナン、ヘミセルロース、イヌリン、カラギーナンなどといったものです。これらはヒトの持つ消化酵素では消化吸収できないのです。

細胞壁を破砕
 加熱調理するなり、微生物によって発酵させるなり、pHを変えるなりして細胞壁を壊すことで、植物の栄養は消化吸収できることとなります。

冷え性・低体温の人は、野菜は加熱調理する
 冷え性・低体温の人は、野菜は生野菜サラダではなく、加熱調理したほうが良いです。生野菜は体を冷やします。野菜ジュースよりは野菜スープの方が、体に合います。野菜サラダは野菜を摂っていると、考えない方が良いでしょう。というのも、生野菜の80%以上の成分は水分だからです。サラダだと、「見た目の20%程度の野菜を食べている」ということです。野菜を摂っているとはいっても、ほとんど水を飲んでいると考えた方が無難でしょう。
だから生野菜を摂っても摂っても、全然量が足りないのです。
例えば「もやし」でも、生の時はすごく量が多かったのに、炒めたらすごく小さくなるじゃないですか!
加熱調理して水分を飛ばした方が、だんぜん量が摂れるのです。
加熱は加熱の仕方により陽性度も違ってきますので、活かしてみてはどうでしょう?
例えば、茹でるよりも煮込んだ方が、陽性度は高くなります。
焼くよりも黒焼きにした方が、過激に陽性度は高くなります。
焼くよりも、高温で炒めた方が陽性度は高くなります。



「手足の冷え・冷え性に対する認識が甘くはありませんか?

冷え性・低体温の正体

「手足が冷える」ということは、どこに原因しているのでしょうか?



●冷え性・低体温の原因1

 
《血流悪化》
 血液は熱を全身に運んでいます。手足が冷えるという事は、血流悪化の最初の段階であり、手足の血液循環が悪いという事です。もう少し詳しく言うならば、「血液循環が悪くなってきたので、手足よりも重要な内蔵に血液を持っていこう」ということです。

なぜか?
 血液循環が悪くなると酸素も、栄養も、ホルモン伝達物質も行き渡らないどころか、二酸化炭素や老廃物も排泄されません。栄養も来なければ、毒も溜まる体。生命活動が行なえなくなるからです。冷え性・低体温は、病気の最初の段階です。

血流悪化の原因は?
では何で血流が悪化したのかを、知りたくなりますね。血液循環が悪いという事は、
(1)血液がドロドロの場合と、
(2)動脈硬化
(3)筋肉のコリ
(4)運動不足
(5)ストレス  という主な原因があります。

血流が悪化して毛細血管などで血流が滞ると、手足の冷えなどになります。
血液と細胞とは酸素や二酸化炭素、栄養、老廃物などをやりとりしていますから、血流が悪化するとこれがうまく行えなくなります。

●冷え性・低体温の原因


《代謝》
血流と細胞間のやり取り
血流が悪化すると、全身の細胞にかかる運河の流れが悪くなり、物流が滞ります。情報伝達もできず、栄養も運ばれず、老廃物も溜まる損する体になります。


冷え性・低体温は老化した体
このような状態で、血管の先にある細胞が元気になるはずはありません。細胞はどんどん老化して行きます。ちなみに肌の状態を見れば、一目で血流の状態がわかります。血流が悪くなれば肌細胞が真っ先に老化してゆきますから。
細胞が老化すると新しい細胞に生まれ変わることができずに、これが肌細胞であればターンオーバーに支障をきたします。


酵素が働かず代謝力が低下
また生体内の化学反応は、全て「酵素」の働きにより起こっています。ところがこの酵素、40~60℃前後という高い温度で最も元気に働いてくれるのです。体温が低いと酵素が働かず体の中での化学反応が鈍り代謝が低下するのです。
栄養の吸収もままならず
体温が低いと当然消化酵素の働きも鈍りますし、胃腸の働きも鈍ります。だから十二分に栄養が消化吸収できませんね。


脂肪が溜まる
酵素というのは、脂肪も分解しますし、糖質も分解します。代謝が悪くなると、体の中に脂肪など余計なものまで溜まって行く体になるんですね。一見やせているように見えても、内臓脂肪がついてしまうのです。

以上、冷え性・低体温は、代謝の低い老化した、損する体なのです。



 
冷え性・低体温が原因し生活習慣病に
 冷え性・低体温は、なにも「損する体」「老化した体」「溜まってしまう体」だけでは終わりません。その延長上に生活習慣病があると考えて下さい。


内臓機能の低下も?
 血管は末梢(心臓から遠いところ)に行くほど細くなってゆきます。毛細血管では、血球のサイズよりも細いです。その中を血球は形を変えて通り抜けてゆきます。

手足の冷え性から内臓の冷え性へ
 手先足先にももちろん毛細血管はありますが、もっと重要なのは内蔵です。内臓も毛細血管の塊です。腎臓や肺、小腸、肝臓など内臓は、血液とのやり取りの中で仕事をしているので、効率よく仕事をするために毛細血管で張り巡らされています。手足に血液が行きにくいということは、内臓にも血液が行きにくい。つまり内臓が仕事をしにくいということなのです。こうなる
と、最初は手足だけの冷え性だったのが、内臓にまで冷え性・低体温が及ぶことになるのです。

内臓の機能低下と萎縮
小腸じゅう毛
毛細血管で覆い尽くされています。
内臓も細胞から構成されています。
更に、内臓も細胞から構成されています。
 ●内臓の毛細血管に血液が行かない。
 ●内臓を構成する細胞が滋養されない。
 ●内臓の細胞も老化


そして、内臓の細胞までもが老化してしまったら?
 内臓は機能低下し、萎縮してしまいます。肝硬変は肝臓を構成する細胞がどんどん死んでゆき、肝臓自体が小さく硬くなって行く病気です。つまり冷え性・低体温が内臓にまで及び、重篤な病気に発展する可能性を示唆しているのです。


まだある冷え性・低体温の損 
     発汗も出来ずに毒だらけの体

冷え性・低体温の人は、汗もかきにくいです。手足が冷えている人は、頭や胸、背中からだけしか汗が出ない部分汗になりがちです。汗というのは、体の中の有害物を排泄する役割も持っています。十分に汗がかけないと、体の中は毒だらけになって汚れて行きます。


免疫力の低下
 例えば皆さんが風邪を引いた時、熱がでますね。これは熱をあげてウイルスを殺そうとしているのです。癌細胞は40℃を越えるとだんだんに弱くなって更に上がると死滅してしまいます。つまり体温というのは体を守る免疫の要でもあるのです。体温が下がれば下がるほど免疫力は低下し、容易に細菌にやられてしまったり、風邪を引きやすくなったりまします。

つまり「冷え性・低体温」という事は
 ●免疫力が低下する。風邪を引きやすい。病気になりやすい。
 ●疲れやすい。疲れが抜けない。
 ●肌が汚い。顔色も悪い。
 ●太りやすい。痩せにくい。
 ●子供が生まれにくい